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6月, 2017の投稿を表示しています

フェスに出演しました 3

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アイヌ文化フェスティバル2021に出演しました。 備忘録として。 前日仕込み とはいっても音響は自前の機材をほとんど使わないので、使いそうなモノ(ワイヤレス関連と卓まわり特にPC、インターフェイス関連)だけよりわけて荷揚げです。 スピーカー、卓、PCCなど場所を指定して置いてもらいました。 奥のモニター。いつもの場所にスタンドで立ててもらいました。 メイン&前モニター。 前モニターは場所が厳しくてこの位置に。同軸なので軸外の音の変化がすくないのが良い。 メインはラインアレーなんで、客席では明瞭度が高い。舞台上では、低音の回り込みは少なく客席からの跳ね返りは大きく感じられる。 卓廻り。手前がCL3。奥がCL5。 手元全貌。 PCはいつも通りの右側に戻しました。台本は箱馬を重ねた上にのっています。 緑のトレーは3Dプリンターで作ったもの。RIVAGEに合わせて作ったので、CLには収まりが悪く、ちょっと斜めになっています。 写ってませんがヘッドホンは自前のを引っ張り出してきました。 TBマイクは借りた58です。 案の定、照明、映像に時間がかかり、隙間で音出しして、あとはレイヤーやユーザーデファインドキーの設定に時間を費しました。 カスタムレイヤーの設定 CLのいやらしいところはMIX/MTXのレイヤーがインプットの側のブロックに出せないところ。 こんな風にNanoPadをCentraLogic上に置いちゃうと、MIXにアクセスしにくくなってしまう。 最初はNanoPadをどけながらいじっていたんだけど、かなり面倒。 カスタムレイヤーがみっつ設定できるので、A2に出力用のカスタムを設定したらとたんに便利になりました。LS9的な使い勝手が復活です。 ユーザーデファインドキーの設定 これはLS9にも設定してるんだけど、comp1/EQ/Home画面のbookmark、TB On/Off、TB画面を呼びだせるようにしておくと便利です。 何だか調子が悪い?..本番中に止まる 他団体のリハがお先で進んでいくんだけど、何だか調子が悪い感じ?繋がらないチャンネルがあったり、出音が変だったり… 曰くDanteを目一杯使っていて、かつDanteとMADI変換してるところがあって上手くいってないのではないか、あとCL5自体もおかしい、とのこと。まぢか。困る

ワイヤレスマイクヘッド修理してみた

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こいつ。 ザーっといったり、何ともなかったり、が二回続いたのでだめもとで開けてみました。 黒いホットボンド的なものをナイフ&ピンセットで少しずつ剥がしていったら、ケーブルのシールドとマイクユニットのグランドが芋半田になっていて、さわったりさわらなかったりしていたのが原因と判明。 不良品だったということ。 写真とっとけばよかったな。 もったいないので、これもだめもとで直してみました。 中はこんな風になっています。 手順: マイクユニットとスペーサを、Signalの方にスペーサのランドが来るように組合わせる。 マイクユニットのSignalとスペーサのランドを軽く半田付け。 スペーサのランドにケーブルの芯線を半田付け。 ショートしたり閉まらなくなったりするので、ケーブルがマイクユニットの外周より出ないように注意する。 マイクユニットのGndとケーブルのシールドを半田付け。接触面積が小さいのでかなり難しい。 この状態でチェックしてokならホットボンドで半田付け部分を固定。付け過ぎると閉まらなくなるので注意。 キャップを閉める。

ファンタム式パナ改マイク、じゃなくてパナ無改マイクの超単純化 省電流バージョン

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前回からのマイクつながりで。 抵抗とコンデンサ(とマイクユニット)だけでマイク作ります。 マイクの自作については、Shinさんという大先輩がいていろいろ勉強させてもらってます。 ShinさんのPA工作室 最近の記事で「 ファンタム式パナ改マイクの単純化 省電流バージョン 」というのがあったので、それにならって自分でもひとつ考えてみました。 まずは回路図。 計算上ですが消費電流約0.8mA。かなりエコです。 図では省略しましたが、WM61A内にFETが入っています。それだけで増幅っていうかインピーダンス変換しています。 抵抗とコンデンサで平衡伝送の仕組みを作ります。 それだけ。 R1=R2で抵抗が大きければハイゲイン、ただしだんだん高音が減って音質が劣化していきます。小さくすると、増幅度は下がりますが高耐圧になります。 R3=R4とR5でファンタムを分圧してWM61A内蔵のFET用の電源を作ります。抵抗を大きくすると省電流になりますが、大きくしすぎると十分な電圧を確保できなくなります。 C1=C2はありもので4.7µFを入れたのですが、小さくなるとそれだけハイパスになって音が変ってきます。 大きいとより低音までフラットになって測定向きですが容れ物に入らなくなるかも。 QUCSでいろいろいじっているうちにできたので特に理屈があるわけではないのですが、強いてあげるならこんなことです: ケーブルにはノイズがのります。 ファンタム電源を使うと使っただけ電圧が変動してしまいます。 HOT側はノイズ+ファンタム電圧変動。 COLD側は信号(逆相)+ノイズ+ファンタム電圧変動。 卓の差動入力でノイズとファンタム電圧変動が消えて信号(正相)だけが残る、というわけです。 普通に平衡伝送の理屈なのですが、ファンタムの電圧変動もコモンモードノイズとして扱うというのがちょっと違うところかな。 実際に作ってみました。 ブレッドボードでいろんな抵抗、コンデンサを試してみました。 見にくいですが、マイクの足元に2sk30aがはいっています。カスコード接続というやつです。後述。 部品を直接ハンダ付け。 のちホットボンドで補強&絶縁。 組み上げてほぼ完成。 黒いのはピンマイクに付属のファンタムアダプタ。

単一指向性マイクを無指向で使う

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おまつりで野外でミュージカルをやってきました。 リハでは、雨と風でいろんなものが飛ばされたりびしょ濡れになったりで、いやもう大変でした。 本番は晴れたんでよかったんですけど。 二日間のおまつりのいちプログラムだったんで、PA機材一式はおまつりのをそのまま使わせていただいて、足りないものはこちらで追加して、という感じでやりました。 ワイヤレスも八台、用意していただいたんですけど、これがスピーチ用の単一指向性のもの。 単一指向のマイクというのは、だいたい後側に穴があいていて、前から入ってくる音との差し引きで指向性を実現しています。 今回は 雨で水没するし、晴れでも今度は汗で水没しがち。 全員分のマイクがないため、他の人のマイクのかぶりでせりふをとらなければいけない場面がある。単一指向だと音量差、音質差がつき過ぎる。 という事情なので、マイクの後の穴を防水テープで塞いで養生して無指向性のマイクとして使うことにしました。 普通の使い方でないのでとても問題があります。 ひとつは音質。 前後の音の差し引きで音を作っているため、後を塞いだ前だけの音はかなり低音が強いです。いろいろやった結果、だいたいこんなEQになってました。 1kHz, -9dBのLowShelfが入っています。普通はこんなことしませんよね? もうひとつは耐圧。 後からの圧力が無くなってしまったので、普通よりダイヤフラムが振られます。結果、歪みやすくなります。 ハウリングの方は特に心配なかったので、なるべくマイクを口元から離して貼ってもらいました。 でも、役者が笑ったり叫んだり歌いあげたりしたら、かなり苦しい音になってしまっていました。 一本だけ楽器用の低ゲインのものがあったので、それを借りて使ったらそれは全然大丈夫でした。 なんとかやりおおせたという感じです。次はもっとうまくできるかな?