みなさんは、爆音でも歌が聴きとれ、踊りも歌もかっこいい舞台がやりたくはありませんか。
今日はそのためのワイヤレスピンマイクのコンプレッサーの調整の仕方を書きます。
今日はそのためのワイヤレスピンマイクのコンプレッサーの調整の仕方を書きます。
設定
設定自体はそんなに難しいものではありません。数値で書くとこんな感じ。- threshold : とりあえず-40dB
- ratio : 音色的には 2:1 本数が少なければ是非こっちで
- 操作性を加味すると 2.5:1 までは許容
- attack time : とりあえず90ms
- release time : attack timeの二倍
- hold time : 0 ms
- gain : 6 dB
- soft knee : とりあえず 2 (0~5のうちだったら)
コンプ自体の設定ではありませんが、台詞や歌の強弱が激しい演者にはコンパンダ式でなくリニアなワイヤレスマイクを持たせたほうが良いです。
調整
- コンプレッサー抜きで全てのマイクゲインが適正になるように調整します。
- 標準にしたい演者(ある程度声量があり、歌にも台詞にもあまり問題を感じないひと)を決め、その人の音楽的な最大音量の時に 6 dB圧縮されるようにthresholdを調整します。
- その設定で、音楽的でない叫びのようなものがほぼ 10 dB前後圧縮されていて、音色的に問題がないことを確認します。
- 歌い始めの母音が飛び出したり、叫んだ瞬間、爆音になるならattack timeを減らします。普通は90~80msのどこかです。飛び出さない程度に歌い始めがくっきりするギリギリを目指します。
- 関連してrelease timeをattack timeの二倍に調整します。
- soft kneeは入れたほうがコンプが自然にかかっていいのですが、動作領域での音圧は下がります。自然さが欲しければ多く、音圧が欲しければ少なく。
- ひとつの要素を動かすと他のかかりかたも変化します。微調整してください。
- できあがった設定を全てのピンマイクのチャンネルにコピーします。
- 台詞や歌の強弱が激しい演者に注目します。
- 歌の時に標準の演者と同じ音圧を得られるようにマイクゲインを調整します。
- 目安は、音楽的な最大音量の時に 10 dB 前後圧縮されるくらい。
- 叫んだときにヘッドアンプで歪まず、音色が許せるレベルであることを確認します。
- attack time,soft kneeがこの数値で問題がないか観察します。問題があれば変更し、全体に反映するか、この人だけの設定にするかどちらかにします。
- 他の演者についても、標準の演者と同じ音圧が得られるようにマイクゲインを調整します。
- 目安は、音楽的な最大音量の時に 6 dB 前後圧縮されるくらい。
- 叫んだときにヘッドアンプで歪まず、音色が許せるレベルであることを確認します。
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