みなさんは、爆音でも歌が聴きとれ、踊りも歌もかっこいい舞台がやりたくはありませんか。
今日はそのための音場調整の仕方を書きます。
まずはぼくの普段やってる流れからいくつかポイントを。
他の舞台にも使えます。適宜読み替えてください。
*** 突っ込み、質問があればコメントください。
配置が3Dで見れます。
観測位置:
レーザー距離計で距離をはかり、計算します。
[卓PA LR]が5ms未満の場合は、[卓PA LR]、[卓PA C] 両方から[卓PA LR]を引きます。
[卓PA LR]が5ms以上の場合は、[卓PA LR]、[卓PA C]両方から5msを引きます。
その結果、[卓PA C]がマイナスなら、明瞭度を下げる原因になるので、使用を止める、音量を下げる、2F狙い専用にするなどの策をとります。
音を聴いて問題がないか確認します。必要があれば数値を増減して調整。
ホールのスピーカは、すでにディレイが入っていたり、ホール卓やプロセッサ、デジタルアンプなど遅延する要素はさまざまです。
FB前はほぼ真横。
PAは、スピーカのカバーエリアの半分以上が直接観客に向いているのを目安にします。
遠くに届かせようと上振り外振りすると却って残響を増やしてしまいます。
現場で調度良いところを狙います。
SketchUpを使えば事前に角度をシミュレーションできます。
PA LRとPA Cと分けてやります。
スマホのチューナーアプリ等でピークを見つけ、卓のアウトのPEQでなるべく大きいQでカットします。
たいがいQ=10で Fがヒットすれば、G= -2 ~ -5 dBで効果が現れます。
おおむね大きなホールで0~2点、小さなホールで2~4点で落すような感じです。
FBについても同様にやれればいいのですが多分時間が足りないでしょう。
たいがいはしなくても大丈夫ですが、問題を感じたらPA同様にチェックします。
これでOK。
今日はそのための音場調整の仕方を書きます。
まずはぼくの普段やってる流れからいくつかポイントを。
他の舞台にも使えます。適宜読み替えてください。
*** 突っ込み、質問があればコメントください。
ディレイ値を決める
*** PC上のAbleton Live上でPA、FB奥、FB中吊り、FB前にミックスされ、卓にカスケード接続されているという前提です。
スピーカ配置.skpをダウンロードして、SketchUpで見てください。配置が3Dで見れます。
観測位置:
- Vo中央:大体ソロ、デュエットが歌う位置。舞台端から三尺から一間半くらいのどこか。
- Vo中前:FB前,FB中吊りが音量的にもタイミング的にも重なる地点。Vo中央の横一間半から二間半のどこか。
- Vo奥中:二階中央。
- Voワゴン中:上下ワゴン一階中。
- 観客:おおむね生声が聴こえる地点。小さなホールで舞台から12m、大きなホールでも15mくらい。
レーザー距離計で距離をはかり、計算します。
- [LIVE PA] = { [FB中吊り,Vo中央の距離] - 4 } × 3 [ms]
- [LIVE FB奥] = { [FB中吊り,Vo中央の距離] – [FB奥,Vo奥中の距離] } × 3
- [LIVE FB前] = { [FB中吊り,Vo中前の距離] – [FB前,Vo中前の距離] } × 3
- [卓FBワゴン中] = { [FB中吊り,Voワゴン中の距離] – [FBワゴン中,Voワゴン中の距離] } × 3
- [卓PA LR] = { [Vo中央,観客の距離] – [PA LR,観客の距離] } × 3
- [卓PA C] = { [Vo中央,観客の距離] – [PA C,観客の距離] } × 3
[卓PA LR]が5ms未満の場合は、[卓PA LR]、[卓PA C] 両方から[卓PA LR]を引きます。
[卓PA LR]が5ms以上の場合は、[卓PA LR]、[卓PA C]両方から5msを引きます。
その結果、[卓PA C]がマイナスなら、明瞭度を下げる原因になるので、使用を止める、音量を下げる、2F狙い専用にするなどの策をとります。
音を聴いて問題がないか確認します。必要があれば数値を増減して調整。
ホールのスピーカは、すでにディレイが入っていたり、ホール卓やプロセッサ、デジタルアンプなど遅延する要素はさまざまです。
スピーカの角度
それぞれFB中吊りはVo中央を、FB奥はVo奥中を、FBワゴン中はVoワゴン中を狙います。FB前はほぼ真横。
PAは、スピーカのカバーエリアの半分以上が直接観客に向いているのを目安にします。
遠くに届かせようと上振り外振りすると却って残響を増やしてしまいます。
現場で調度良いところを狙います。
SketchUpを使えば事前に角度をシミュレーションできます。
HPF
PA前押え、FB前は、PA LRと干渉しないようにHPFで3~5Hzくらいまでローカットし、本当に必要な音だけ出すようにします。
定在波を叩く その1
道具が立って、袖幕が降りたら、EQする前のワイヤレスピンマイクを使って、Vo中央で、自分の声で80~500Hzをスイープします。女声だったらだいたい160Hzくらいからになりますがそれでも全然問題ありません。PA LRとPA Cと分けてやります。
スマホのチューナーアプリ等でピークを見つけ、卓のアウトのPEQでなるべく大きいQでカットします。
たいがいQ=10で Fがヒットすれば、G= -2 ~ -5 dBで効果が現れます。
おおむね大きなホールで0~2点、小さなホールで2~4点で落すような感じです。
FBについても同様にやれればいいのですが多分時間が足りないでしょう。
たいがいはしなくても大丈夫ですが、問題を感じたらPA同様にチェックします。
GEQなど
ここで音源、マイクを使って通常の調整をします。ハウリングチェック、音色調整など。
定在波を叩いているのでGEQをそれほどさわらなくてもいけるはずです。
定在波を叩く その2
声でできなかった低域のチェックを音源でします。
バスドラム、ベース等の低音楽器に注目して、音量が大きく、減衰が長くなっている音があれば、なるべく大きいQでカットします。
Smaart、AudioTools等を使えば直ぐわかりますが、PEQをスイープして見つけることも可能です。
これでOK。
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