Liveの内部ルーティング

最近、ダミークリップというのを知りました。
今は、フェードアウトをシーンで操作するのをMIDIをループバックすることで実現しているのですが、ダミークリップを使えばそんな事しないでもできるようになります。

それだけでなく、エンベロープでコントロールできるものは何でもシーンで操作することが出来るようになります。

便利な半面、ルーティングをいじるなど直感的でない作業をするので、いきあたりばったりのアプローチではあとで困ることになりそう。
あらかじめ使い方を決めておく必要がありそうです。

ちなみにマニュアルにはのってないようです。

っていうかマニュアルわかりにくいし。
みんなどうしてるんだろう?
これ読んでわかるんだろうか?そもそも読んでる?

で、今回はまず、マニュアルを読んだり実際に試したりして、Liveの内部ルーティングを自分でわかる形で書きたいと思います。
ダミークリップを使ってコントロールするとこんなことができる、っていうのは次回。

オーディオトラック

オーディオトラックには音源が二つあります。

  • トラックの入力信号
  • オーディオクリップ

どちらを使うかはMonitorで決めます。
Inで入力信号、Offでクリップが有効になります。

入力信号とは、自トラックのAudio From:で選んだものと、他のトラックからAudio To:で送られてきたものの両方です。

Audio From:で信号を受け取れるのは

  • Ext.In(オーディオインターフェイスの入力)
  • Master
  • 各returnトラック
  • 他のオーディオトラック


Master、各return、他のオーディオトラックが信号を分岐するルーティングポイントは
  • Pre Fx
  • Post Fx
  • Post Mixer
の三カ所です。
さらにエフェクトラックがある場合は各チェーンのPre Fx / Post Fx / Post Mixer も対象になります。

Audio To:で信号を送れるのは

  • Ext.Out(オーディオインターフェイスの出力)
  • Master
  • 他のオーディオトラック

他のオーディオトラックに送るルーティングポイントは

  • Track In

に固定されています。

注意が必要なのは、

  • audio fromをNo Inputにしていても他のトラックからAudio Toで送られていれば音が来るし、
  • audio toをSends Onlyにしていても他のトラックにAudio Fromで送られていればそこを通じてMasterに出るかもしれない、

ということ。
そのトラックの表示だけ見てもそのトラックのルーティングは分からず、全部のルーティングを把握して初めて分かるっていうことです。

ケツを頭に持ってきて、っていう作業なので、ちょっと間違うと簡単にループができて、簡単にハウリングが起きます。っていうか試している間にも何回かやらかしました。
ルーティングをいじるときはMonitor をOffにしてやったほうがいいです。念のため。

エフェクト ラック

トラックには直列にエフェクトを挿入することができます。

並列にしたい場合は
  • エフェクトラックを挿入して
  • チェーンを作成し
  • その中にエフェクトを挿入する
さらに、
  • ゾーンエディタ
  • チェーンセレクトルーラ
を使うことで、
  • エフェクトを切り替えて使う
  • wet量の調整
  • モーフィング
などが可能になります。

以上の仕組みを図にするとこんな感じです。

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