これの続き。
ダミークリップそのものは簡単なことで
ダミークリップそのものは簡単なことで
- トラックのMonitorをInに設定した場合
- そのトラックに置かれているクリップののオーディオは無視されるが
- クリップのエンベロープに書かれているエフェクト、ミキサーのコントロールのオートメーションは有効
それで、音を出すだけのトラックからコントロール専用のトラックに音を送ることで、シーンでミキサーやエフェクトがコントロールできる、ということです。
オーディオトラックやMIDIトラックに適用すればインサートやチャンネルストリップのオートメーションができるし、リターントラックに適用すればセンド/リターンのオートメーションができます。
ここからは具体的に、自分の使い方にそって。
まず、全体の構造から。
入力:ミュージカルなので、大きく分けて効果音と音楽があります。今の舞台では効果音5トラック、音楽2トラック、他にサンプラーをたくさん。
出力:スピーカの位置によってリターントラックでマルチアウトしています。舞台奥、舞台前、パーカッション用のモニター、PA、客席効果音用など。
エンベロープで操作すること:リターントラックへのルーティング、フェードアウト、EQ、リバーブなど。
まず、ほとんどの素材は音量とルーティングを設定すれば使えるようになります(っていうかそういうふうに作りこんでおく)。
音楽にはオートメーションが必要になる場合もありますが、殆どの場合、クリップのボリュームを書けば対応できます。
問題はある音の途中で何かしたくなったときです。
フェードアウトを例に話をすすめます。
まず、専用のトラックに必要な設定をして、そこにクリップを移動させます。
トラックの設定:
"Clip"トラックのAudio To:Controlで"Control"トラックに音を送ります。
MonitorをInにします。
必要なSendsを上げておきます。
Clipトラックに音をだすクリップを置き、Controlトラックにダミークリップを置きます。
なんでもいいのですが、ライブラリに無音のトラックSilent.aifがあるのでそれを使います。
ダミークリップを必要な長さまで伸ばします。
ルーティングを設定します。図はAからだけ出す、という設定をしたところです。
ダミークリップをコピーしてフェードアウトするシーンに置きます。
なんでこんなことをするかというと、ルーティングはこの音がなっている間は変わらないということにしたいからです。その他、変わらない設定があれば、それを設定してからコピーするのが、間違いが少なくなっていいと思います。
ここで肝心のダミークリップを設定します。フェードアウトなのでMixerのTrack volumeのエンベロープを書きます。
これで下のシーンを再生するとフェードアウトするようになりました。
コメント
コメントを投稿