三味線用のプラグイン

といってもAUとかVSTとかという話ではありません。卓のインサーションに挿して使うエフェクター(といっていいのかどうか?)です。

掃除をしていたらこんなものがでてきました。以前、津軽三味線のあるバンドの時に使っていたものです。
TRSの方を卓のインサーションに挿し、TSの方をスレッショルド調整用の電池ボックスに挿して使ってました。ボックスはどこかにいってしまったようです。
回路的にはこんな感じです。
何をするもの?三味線のピークをいい感じで抑えてガンガン出せるようにするものです。

三味線、特につがる三味線は瞬間的なアタックが強すぎて、マイクで拾うのにも工夫がいります。
さらに、うまく拾えたとしても、アウト側にも問題があります。三味線のダイナミックレンジにアンプやスピーカーがついていけないのです。
独奏では何とかなっても、バンドで盛り上がっているときに三味線をだそうとしてももうどうにもならない、みたいな。
もちろん、それに対応できるようなシステムを構築できれば何の問題もないことなのですが、我々貧乏劇団にはとても手の届かないことです。

そこでこれ。soft clipperとでもいうんでしょうか。信号の大きい時だけ押さえる働きをします。DAWでもよく使うプラグインです。(もっとも当時はそんなものありませんでしたけど。)
変な回路ですが、FET一個だけに注目すれば、原理を説明する一番ポピュラーな図面になると思います。D-Sに流れる電流が大きくなると、G-Sにかかる電圧によって制限される、みたいなことですが(あってます?)。それを反対向きの電流でも効くように、逆さまにしてつけただけです。

曲によって、普通に聞かせたいときはoffにして、ガンガン出したいときはonにしてというふうにして使ってました。

作るときに気をつけたこと:

  • FETの裸の特性をそのまま使っているので、オシロスコープで見て、肩特性の悪い(緩やかに変化している)ものを選んで使いました。確か、50個の中に5個くらいあったと思います。
  • 抵抗を増やすことで減衰させているので高いインピーダンスで引き回してノイズを拾ったら嫌だなと思ったので、FETはプラグの中へ仕込みました。関係なかったかも。むしろ電池ボックスからの線の方が深くかけたとき、ノイズを拾ってました。





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